八事窯 楽焼 中村道年 作陶教室


楽焼・作陶教室を開催しております。

 

 

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八事窯 作陶教室
八事窯 地図


■ 楽焼とは
 楽焼(らくやき)は、手とへらだけで成形する「手捏ね」(てづくね)と呼ばれる方法で成形した後、750℃ ~ 1,100℃で焼成する陶器である。
手捏ねによるわずかな歪みと厚みのある形状が特徴であり、茶碗、花入、水指、香炉など茶道具として使用されるものが多い。

■ 作業スタート!
 参加者は、まずどのような「形状」の作品をつくるかを決めるところから始まる。
選ばれたのは湯飲み、ご飯茶碗、深鉢、カレー皿など様々だ。「世界に一つだけの作品」を制作すべく、気合十分で作業開始である。だが、中村道年 先生から手渡されたのは「丸い土の塊」(写真1)。さて、本当に出来上がるのだろうか。
 和やかな雰囲気での作陶体験となったが、自らの作品に対しては並々ならぬ意気込みが伝わってくる。言葉には出さないものの、理想の形状を頭に浮かべ、また自らの芸術の才能を信じながらの作業が続く(写真2)。
 中村道年 先生の助言と手直しが入り、こうして午前中の作品の原型が完成した。
 昼食休憩となったが、その間も八事窯の皆さんによって「乾燥」と「高台の取り付け」作業が行われた。

■ 削り
 元気を取り戻した参加者は、午後から「削り」の作業となった(写真3)。実は、「楽焼」の本番はここから。午前中に成形した時は1キロの重さであったものを、ヘラを使った手作業で約半分の重量に落とすのだ。
 まず、作品の外側を削り、見た目の形状と大きさを整える。その後に内側を削り重量を軽くするという要領だ。
 やってみると中々削れない。気温が上昇するなか、職人魂に火がついてしまった参加者一同は、午前中とはうって変わって無口になり、ひたすら削り、削り、削りまくる。(写真4&5)

■ 作業終了
 そこへ中村道年先生が登場。和気あいあいとした会話が復活し、先生によるプロの修正が作品に入ると「さすが!」と唸ってしまう出来栄えに変わってゆくのであった。
最後に好みの釉薬を選び、後日予定される窯焼きが無事行われることを祈り、本日の体験会は終了。皆さんお疲れ様でした(写真6)。
 完成予定は2ヶ月ほど先。是非、作品鑑賞会を開こうと誓い合っての閉会となった。